医師の人生を決める重要な選択の一つに診療科選びがあります。
循環器、呼吸器、消化器、産婦人科、などなど、選択肢は多岐にわたりアメリカと異なり、各自が自由に選択することができます。
そこで今回は実際にネットで出されている求人を診療科別に分析し、どの診療科が一番給料が高いのか?ということを調べてみました。
同時に、その診療科の医師数と求人者数とを比較し、どれだけ人手不足なのか?という生データを得ることもできました。
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注意点
・常勤の求人から算出しているので、麻酔科医といった非常勤のフリーランスができる診療科には必ずしも当てはまらないこと
・高度な医療施設がないと行えない診療科(心臓外科など)はそもそも常勤をネットの求人で募集していない可能性があること
・人気病院や大病院は医局からの派遣で間に合っているのでネット求人を出さないこと
・募集してあるポストはあくまでも勤務医なので、出世すれば変わりうること
などのバイアスがある情報だということを予めお伝えしておきます。
結果
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グラフ化したものは以下の通り
算出方法
リクルートドクターズキャリアの実際の求人データを元に診療科別に年収1400万以上、1600万以上、1800万以上、2000万以上で群分けした。
従業者数は厚生労働省の発表しているデータを用いた。
年収ごとにポイントを定め、ポイントが高い順にランキングを出した。
考察
トップ5の診療科について考察しようと思います。
1位 美容外科
言わずとしれた高給の診療科。
保険診療の他科とは異なり自由診療であり、収入は青天井。
最近では競争が激化しており、昔ほどの高収入が望めないとのことだがそれでも圧倒的な1位を獲得。
2000万以上の求人がゴロゴロあるのが特徴で、1400万未満がほとんどない。
恐るべし美容外科。
2位 訪問診療
最近、発展が著しい分野でもある訪問診療。
病院やクリニックに勤務するといったこれまでの勤務体系とは全く異なり、医師が老人ホームや家に訪問するというスタイルを取る。
'病院から家へ'を推し進める厚生労働省の思惑とも合致し、後押しされているためか他の科を抑えて堂々の二位に。
自由診療の美容外科は例外と言えるので、保険診療としては1位。
3位 耳鼻咽喉科
所謂マイナー科の耳鼻科が3位にランクイン。
耳や鼻だけではなく頭頚部がんも扱うため、オペが多い外科のような科。
需要も根強く、開業向けとも言える。
入局必須なためか、医師数に比べ求人数が非常に少ない。
4位 婦人科、産婦人科
激務の代名詞ともいえる産婦人科が4位に。
最近の訴訟傾向もあり、なり手が減っている人手不足の科。
余談ですが、コウノドリを読んで産婦人科っていいなと思って筆者でした。
5位 整形外科
THE 体育会系ともいえる整形外科が5位に。
スポーツと関連強く、外科系で入局必須なためか上下関係も厳しいとのこと。
高齢化によって、需要が増していく科の一つ。
終わりに
いかがだったでしょうか。
給料も診療科を選ぶ上で、重要な要因のひとつなのでこの記事が参考になれば幸いです。
何かその診療科の裏話だったり、面白い話があればTwitterのDMで教えてくれると嬉しいです。
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