暇な医学生の戯言

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医学部(医者)に学歴は本当に関係ないのか?

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Twitterなどでも度々話題に上がる「医学部(医者)に学歴は関係ないのか?」という永遠のテーマ。

今回はその永遠のテーマについて終止符を打つことにした。

 

結論から言うと医学部(医者)に学歴は関係する。

 

学歴が関係ないのは「医師国家試験受験資格を得れる」という1点だけ。
しかも、その点においてすらも学歴は関係する。(偏差値が低い大学は進級が厳しく、高学年でも放校も平気でしてくるから)

 

1.働いてしまえば関係ない

嘘の一つ。
まず働くまでに、学歴フィルターがある。


医者は基本的に売り手市場なので職につけないということはないが、都内などの人気病院に就職しようとしたら確実に学歴は関係する。

某人気病院に行ったときは、国公立と私立は慶應か慈恵のみという病院があった。

自大の関連病院を受ける人も多いためにバイアスがかかってる可能性も否定はできないが、見学者の一覧を見ていたら中堅私大もたくさんいた。
受かっていないのはそういうことだろう。

 

病院側からしても、特定の大学から取ることによってその大学との医局派遣を維持できる(その大学に貢献できる)&国試合格率の高い大学から採用しておけば、マッチ者の国試落ちを避けられるといったメリットが有る。

 

さらに、偏差値の低い大学の多くは見かけ上の国試合格率を上げるために6年次に大量に卒留を出す。
卒留者をマッチングしてしまった病院は2次募集、3次募集で新たに研修医を募集しなければならなくなる。
手間がかかるし、面倒なのでそれなら最初から国試合格率の高い大学から採用しようとなるのだ。

 

さらに、実際の採用においても5分10分で応募者の本質を見抜けるわけがない。

学歴で判断するしか客観的な判断材料がないのである。

2.学生時代

まず第一に偏差値が高い大学は立地がいい。(というより立地が良いから偏差値が高いのだが・・・)

旧帝国大学、旧六医科大学、御三家私立などなど。

その理由として、昔からある大学は街の計画とともに医学部を建てることができたので、都市の中心部に位置していることが多いのだ。

逆に新しくできた大学はそもそも大学を建てる土地がないために、田舎に建てるしかなくなる。

 

歴史の古い大学は立地もよく、駅からも近いが、逆に新設の大学は駅から遠くバスでしかいけないことも珍しくない。
これは学生時代のQOLを大きく左右してしまう。

 

さらに最近では医学部の実習期間が伸びており、外部病院に実習に行かされることも増えている。

その時に選べる外部病院は、その大学で回っている診療科の関連病院である

いい大学はいい関連病院を抑えているために、学生もそこに実習に行ける。
そのような病院は大抵大学からそれほど離れていないし、電車で行けることも多い。

一方で、偏差値の低い大学は関連病院がそれほどなく、あったとしても大抵立地の悪い田舎の病院なので実習するのも一苦労である。
病院に行くのに車が必須なようなところも珍しくない

 

しかも実習を病院見学と兼ねることもできるため、実質的にそこでマッチングの就活できる。
わざわざレジナビで情報収集し、病院見学で顔を売らなければいけない外様とは大きな差がある。
ちなみに某一流私大はマッチングとは別に事前に内定が決まっているとかなんとか。

 

これらのアドバンテージによってマッチング、就職後も学歴によるアドバンテージを得ることができる。

 

ちなみにレジナビという医学生の就職フェアでは、出身大学を書いたネームプレートを首からぶら下げて各ブースを回ることになる。

学歴と学歴の殴り合いだ。

3.働いてから

働いてからの話は伝聞にはなってしまうが一応伝えておこうと思う。

都内の多くの病院(医局)で学閥があるのは有名な話であるし、都内などではシーリングといって人気の診療科には人数制限をかけている。

その際に他大出身者と自大出身者、どちらを優遇するかは火を見るより明らかである。

ガラスの天井という言葉がある。ヒラリー・クリントンも打ち壊せなかった壁であるが、学歴でも当然ガラスの天井はある。
教授職に付く場合などは特に重要視され、出身校より上の大学の教授になることはほとんど不可能に近い。(特に臨床の教授は)

天皇陛下を手術した天野教授がやたらと3浪で日大ということを強調されるように、異色中の異色なのである。
これは心臓血管外科というある種の実力主義の診療科ですら超人的な能力を持って初めてやっとこさ教授になれるということだろう。

 

さらに開業後も学歴は関係する。

何の論文を書いたとか、どんな実績があると言われても一般の患者にはわからない。(そもそも専門外の医者にすらわからないが)

患者にわかるのは大学名と肩書だけである。その際に学歴が有利に働くことは言うまでもない。

 

ハロー効果という心理学における用語がある。

「ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと」

 

要するに、「学歴が高いと他の要素もよく見える」ということだ。

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ちなみにイケメンや美女が性格良さそうに見えたり、実力以上に評価されるのもこの効果のおかげである。

恐ろしいことに、この効果は「無意識」に働く。
「俺は人を学歴で判断しないぞ!」という高尚な人であっても無意識に学歴で選別しているのだ。

 

 

 

以上のように、医学部(医者)に学歴は関係する。

というより関係しなかったら偏差値が全て同じになるだろう。

が、なぜ関係しないといったようなことが言われるか?

 

それは

「学歴の恩恵を受けてない」
「学歴の恩恵に気づいてない」
「学歴の恩恵を認めたくない」
「学歴の恩恵を公言したくない」

のどれかでしかない。

 

「学歴の恩恵を受けていない」
中堅以下の大学では恩恵を受けようとも、受けることができない。

が、医者として一応の人生は送れている。そうだ、医者に学歴なんか必要なかったんだ。
という発想になるのである。

実際は上記の通り恩恵はある。

 

 「学歴の恩恵に気づいてない」

上位校の出身者は実際に優秀な人も多いために、「これは学歴で勝ち取ったのではなく、俺の実力で勝ち取ったのだ」と思う人も多いだろう。

そちらのほうが気持ちがいい。

 

「学歴の恩恵を認めたくない」

医学部入試は過酷であり、医学部に入るだけで精一杯という人がほとんどだ。
せっかく入ったのに、入学後も学歴による差があるなんて認めたくない人がほとんどなだ。

そのために、学歴が関係するという事実に目を背けたくなるのである。

 

また、学歴を勝ち取った人もその後の恩恵は実力で勝ち得たと思いたいために学歴の恩恵と認めないパターンも有る。

 

「美人は三日で飽きる」「本当の金持ちは上品だ」などと、いった戯言と同じですっぱい葡萄をしているキツネと同じである。

 

「学歴の恩恵を公言したくない」

学歴に効果がある!なんて実名では到底言うことができない。

学歴なんか関係ないと言ってたほうが、世間の受けが良いからだ。(世間のほとんどは高学歴ではないから)

また、学歴の恩恵なんてことを言うと、能力がないのに学歴で出世したと捉えられかねない。能ある鷹は爪を隠すのである。

 

 

 

 

この記事を読んだ受験生は教師や両親の戯言に騙されないで、行きたい大学に行くことを薦める。