ブロガー界隈にはとある炎上系の有名人がいます。
知らない人も多いと思うので説明すると、イケダハヤトと名乗るその人物は東京から高知に移住してサラリーマンや都会での生活をディスって日々炎上しています。
ブログのタイトルは「まだ東京で消耗してるの?」
今回はそんな田舎で消耗しているイケダハヤトの記事に対して反論してみた。
http://www.ikedahayato.com/20160601/60489216.html
前回の田舎のデメリットの記事についてはこちら
東京についての記事はこちら
健康になる
健康になる
あんまり語られないけど、最大のメリットはこれです。
移住すると、健康になります。毎日超元気です!
完全に個人の主観ですね。
よほど呼吸器系が弱く、車の排気ガスが無理という方を除けば、都会も田舎も変わりません。
様々な病院や医者から医療を選択できる都会と違って田舎は病院も医師の数も少なく、選択できる自由がありません。
さらに最新の医療が行われているのは都会だけなので、田舎にいたら一昔前の医療を受けるはめになるかもしれません。
病院なども最新の機器がなかったり、治療法がガラパゴス化してるケースもあります。
さらに、病院へのアクセスも悪い場合が多く、医療環境が恵まれているとはいい難いです。
救急車を呼ばなければいけないような自体になった時に、都会ならすぐ駆けつけてくれます。
田舎は救急車が来るのが遅かったり、病院が遠かったりして救える命が救えない場合もあります。
さて、平均寿命を見てみましょう。
なんと、イケダハヤトが住んでる高知の寿命のほうが東京より短いという結果に。
健康寿命という考え方もあり、寿命で簡単に健康状況は比較できませんがそれでも都会のほうが寿命が長そうです。
最後に要介護率。
田舎のほうが要介護者の率が高いという結果に。
田舎のほうが健康になるというのは完全な主観ですね。
ご飯が美味い
メシがうまくて毎日幸せ。
ぼくが住んでいる高知は、全国屈指の「美食」エリア。海・山・川のグルメがすべてつまってます。
そうでしょうか?
東京は世界で一番ミシュランの星を獲得したレストランがある美食都市として有名です。
参考:2015年度時点でのミシュランの星を獲得した店舗数
東京 226店舗
パリ 94店舗
↑安倍首相とオバマ大統領が会食した日本一の寿司屋、すきやばし次郎@銀座
東京には日本中の食材が集まってきます。
さらに、料理人の質も高く、田舎だと食材の新鮮さでしか戦えません。
しかし千葉や神奈川には野菜もあるし東京には築地市場もあるため、その優位性すらも田舎のほうがあるかといわれると怪しいです。
名物に美味いものなしという格言がありますが、まさにその通りで本当に美味しいものは東京を始めとする都会にも輸入され全国チェーンになります。
田舎で食えるうまいものは大抵都会でも食べられます。
例外は海鮮ぐらいですが、先述の通り築地があるので東京で十分です。
生活コストが低い
生活コストが低い。
ついでに語ると、地方は生活費がかなり安いです。具体的に書いてみると、こんな感じ。
前回の記事で書きましたがもう一度。
確かに田舎の家賃は安いでしょう。しかし、田舎で可処分所得が高いか?と言われると疑問符が付きます。
なぜなら、田舎は家賃だけでなく収入も低いからです。
最低時給を見てみましょう。
2017年(平成29年)各都道府県の最低賃金ランキング - 知らないと損する雇用保険(失業保険)
トップの東京は最下位の1.3倍もあります。
東京で3時間働けば沖縄で4時間働いたのと同じだけの時給を貰えることになります。
平均年収で見るとこんな感じ
最低賃金、平均年収共に都会の方が有利という結果に。
年収1億以上の富裕層に的を絞ると、人口比で見ても明らかに都会に集中していることがわかります。
都会は生活コストが高いが、その分収入も高いという結論になります。
また田舎では車が必須になります。
買い物のためにわざわざ車で十分以上移動しなければならないこともザラです。
車を持つことによる経済的な損失はこの記事に書きました。
一説によると車を所有することによる一生涯の損失は4000万円だとか。
当然、田舎の家賃が安いというメリットと相殺します。
また細かい話ですが、田舎は都市ガスがない所も多く高いプロパンガスでガス代が生活費を圧迫します。
また旅行に行く際も田舎だと不便です。東京や大阪などの都会に住んでいれば、国内外問わずアクセスがしやすいし、飛行機で直接目的地に行くことが出来ます。
しかし、田舎の場合はまず田舎から都市部に出て、その上で飛行機や新幹線に乗らなければならなかったりといちいち不便です。
さらに、イベントやオフ会など都会で開催されることが多いものに興味がある人は、いちいち移動費がかかることになります。ディズニーランドもUSJも田舎からは遠いです。
結局、家賃が安くても収入の低さと車所有によって可処分所得は都会より少ないことになります。
仕事の幅が広がる
仕事の幅が広がる。
では「田舎暮らし=貧乏暮らし」かというと、そんなこともありません。田舎はむしろビジネスチャンスだらけ。起業家精神がある人からしたら天国ですよ。もう、なにやっても生きていけます。
?
主観どころか完全に誤った情報。
イケダハヤトは「東京を煽って炎上して稼ぐスタイル」を取ってるから、田舎に住まなければいけないだけであって、一般人にとっては都会のほうが仕事の幅が広がります。
田舎の産業なんて、農家や漁業といった一次産業やインフラ、公務員くらいしかないでしょ。
だから、若者がこぞって上京するわけで。
田舎には人、モノ、情報が少ないので仕事の幅も必然的に縮まります。
青森の農村で若者向けのネイルサロンをやって商売が成り立ちますか?
そういうことです。
ネットで都会と田舎の差がなくなったと言われてますが、IT企業の殆どが東京に本社をおいている状況です。
ネットを活動の主戦場とするYoutuberすらも売れるとこぞって上京します。
仕事に集中できる
仕事に集中できる。
ぼくが住んでるところはとにかく田舎なので、基本的に誰も来ません。ものすごい集中できますよ。そりゃあもう、誰も来ませんから……。電波もないので電話は来ません。最高です。
それ、別に東京でもできるよね。
20代でも家が買える
20代でも家が買える。
地方は家を手にいれるためのコストが低いので、若くして持ち家をゲットできるのもいいですね。
先述の内容とかぶりますが、田舎は家を手に入れるコストも安いですが収入も安いので可処分所得は大して変わりません。
ちなみに既に日本は人口減少が開始しており、特に田舎は高齢化と人口減少が著しいため不動産価値が下落するのは明白です。
固定資産税がかかるために、売却すら出来ない状況もあるとのことで田舎で不動産を持つのは危険です。
↑田舎のタワーマンション 10万円で「販売」するも買い手がつかず(家賃じゃないよ購入!)
都会の不動産は欲しい人がいくらでもいるので流動性があり安全です。
家族の時間が増える。
家族の時間が増える。
「生きるために働く」ことから逃れて、「もっと遊ぼう」と思えるようになる。そうなると、自然と「家族とともに過ごす時間」も増えていきます。都会にいたときは、家を空けがちだったので、とてもいい変化です。
これイケダハヤトの仕事のスタイルが変わっただけで、都会と田舎の違いじゃないよね。
都会でもフリーランスしてたら家にいるし。
働かなくてもいいや、と思える
働かなくてもいいや、と思える。
というわけで、田舎は東京よりもろもろのコストが低く、仕事もその気になればいくらでも創れるので、「まぁ、別にがんばって働かなくてもいいや」と思えるようになります。そもそも周りの人たちが、あんまり働いてませんしね。農閑期とか、みんな何しているだろう……。
全くもって意味不明。
もう田舎のメリットがなさすぎてわけのわからないことをメリットとして挙げるしかないんだなと。
ちなみに日本は兼業農家がほとんどで、専業農家は非常に少ないのですがそのへんの知識もなさそう。
自給自足できる
自給自足できる。
どこまで本気でやるかは人それぞれですが、コメと野菜程度なら割と気軽に自給できちゃいます。
自給自足する意味がわからない。
三次産業がメインの時代に、一次産業に逆戻りですか?
農業を趣味でやってる分にはいいと思うけど、普通の人は仕事して稼いだ金で食料品を買えばいいだけであって自給自足する必要性は?
素人が作った適当な農作物より、プロが作ったのを買ったほうが品質もいいし効率化されてるから安上がり。
生活を柔軟にリデザインできる
生活を柔軟にリデザインできる。
そんなわけで、田舎に越してきてから、東京時代とは生活スタイルがガラリと変わりました。普段から家にいるようになった。
子どもの面倒を見ながら仕事をするようになった。
妻と仕事をするようになった。
季節に応じて仕事を調整するようになった。
労働時間が短くなった。
土日の過ごし方が変わった。
農業や開墾で体を動かすようになった。
前述の通り、これは田舎のメリットではなくフリーランスのメリット。
フリーランスのメリットを田舎のメリットとしてるところが非常に悪質。
新しいことを学べる
新しいことを学べる。
これ、なんだかわかりますか?「農民運動会」の一幕で「縄ゆい競争」です。うちの妻が意外と早いんです。(中略)
東京時代は土日がとにかくつまらなかったんですよ……。
乳幼児連れで新宿とか出るの無理ゲーじゃないですか。ぼくは多摩センターに住んでいたんですが、毎週末、三越で遊んでました。三越からのサイゼリヤコース……もう飽きたよ……。
普通に考えて、田舎の土日より東京の土日のほうが刺激的で面白い。
もうここらへんは反論する価値もないこじつけなのでスルーします。
あと多摩センターって23区でもないのに、東京で消耗してるの?とかディスってたことにもびっくり。
子育てがしやすい
子育てがしやすい。
これは都会がひどすぎるだけですが、田舎はいいですよ、子育てしやすくて。都会は相変わらずダメなんで、これからの時代は「こどもができたら東京から地方へ移住する」のがスタンダードになっていくでしょうね。
言わずもがな、田舎には都会のような待機児童問題もありません。生活コストも安いんで、そもそも保育園に入れる必要もなかったり。
待機児童の問題は確かにそうでしょう。
が、田舎は子供が大きくなってからの教育環境が全くといっていいほど充実していません。習い事、塾、私立中などなど。
田舎の子育てのデメリットが多すぎて、子育て世代も待機児童が存在する都会にどんどん流入しています。
面白い人だらけ
面白い人だらけ。
「田舎には面白い人がいない」という思い込みを抱えている人!あなたは古い!今は、面白い人ほど、田舎に行くんですよ。
「今は、面白い人ほど、田舎に行くんですよ。」
これもう完全に自分のことを指してませんか?
一般論として、田舎は人口(主に若者)が流出していく一方で高齢化していってるし、人間関係が固定化されていきます。
え、デメリット?一切ないよ
え、デメリット?一切ないよ!
取材とかで「田舎暮らしのデメリットを教えてください」と言われるんですが、別にないっすよ、デメリットなんて。虫は慣れるし、クルマはあると断然便利だし、Amazonあれば困らないし……。健康な若者なら、大きなデメリットは感じることはないはず。
強いていえば、「移住地選びに失敗すると、最悪うつ病になる」みたいなあたりですかね。
デメリットは山のようにあります。
この記事で散々反論したし、前の記事にも書いています。
後に引けないからこういって強がっているだけでしょうね。
まとめ
もう完全に「田舎暮らしは素晴らしい!」という前提で記事を書いてるので、主観と偏見のオンパレードでした。後半は反論するのもアホらしくて適当になりましたが許してください。
ブロガー界隈ではイケダハヤトに触発されて田舎暮らしを開始する人も多いですが、
Youtuberでさえ売れるとこぞって上京します。
だまされないようにしましょう。