薄々気づいていると思うが、日本は東京に支配されている。
よくある陰謀論ではなく、完全な事実だ。
今回は東京支配について解説しようと思う。
マスコミ
マスコミは東京一極集中の象徴とも言える業界だ。
テレビのキー局(日テレ、TBS、フジ、テレ朝、テレ東)の本社はなんと東京の港区だけに密集している。
全国津々浦々に放送される番組は、東京のたった1つの区にあるテレビ局によって作られているのだ。
主要な新聞社も全て東京に本社を構えている。毎日新聞、読売新聞、日経新聞は千代田区に集中しているという一極集中ぶりだ。
当然自分が住んでいるから&取材に行くのが大変というバイアスがかかって、ニュースや番組は東京ネタが中心となる。
東京を贔屓するので、地方で大雪でもサラーッと流すだけだが、東京では雪が数センチ積もっただけで、大騒ぎする 。
グルメ番組は東京の店ばかり紹介するし、イベントや各種情報も東京のものばかりを流す。プロ野球はもっぱら巨人のニュースばかりだ。
例えば大阪のあべのハルカスは、日本一の高いビルなのに報道されないのでほとんど知られていない。スカイツリーは全国誰でも知っているだろう。
テレビに関しては地方では民放のチャンネル数が少ない所もあるし(宮崎ではなんと2つしか民放がない)、番組の放送時期が東京より数ヶ月後ということもザラにある。
後述するが、教育面でも東京がトップのため、大学時代東京で過ごす→東京のマスコミに就職するという構造が生まれ、地方の風など入らなくなっている。
教育
教育も地方との間に格差がある。
小学校受験、中学受験から始まり、各種教育を幼少期から子供に受けさせることができる。東京なら金さえあれば良質な教育を受けられるのだ。
慶應幼稚舎、青山学院初等部といったお受験するのもいいし、開成、麻布、筑駒といった進学校に中学から入ることもできる。
大学受験においても鉄緑会という東大専門進学塾は東京と大阪にしかないし、有名講師も当然都内でしか講義をしないことが多い。トップ校が私立高校の方がレベルが高いのは東京をはじめとしてわずかの都道府県しかない。(灘の兵庫県と大阪星光学院の大阪府など)
大学受験以外にも、そろばんや絵画、体操、水泳、サッカーなど各種習い事も東京の方が選択肢が多いことは明白だ。
言わずと知れた東大も、当然東京にある。下の図を見ると分かるが、当然東大は莫大な予算を国からもらっている。※赤字で示したのが東京にある大学。
東大だけではなく慶應、早稲田といった私立大学ですらそこらの国立大学より遥かに予算をもらっている。30位以内に7つの東京の大学がランクインした。
さらに都内の高校に行っていれば、東大や早慶に進学した時に先輩や同級生のネットワークで容易に過去問や楽単を教えてもらうことができる。
官僚は東大が当たり前、出身高校で学閥があるという次第だ。
当然、東大合格者数が圧倒的に多い都内の高校が有利だ。
政治
国会議事堂、首相官邸、省庁(防衛省以外)、最高裁判所、皇居は全て千代田区にある。
立法、行政、司法の三権分立は成されてるようだが、地方に権限を分けるつもりはないらしい。
政治家や官僚は全員東京に住んでいる。当然、東京に有利な法案をいくらでも通す。東京に有利な法案を通せば自分の住んでいる地区が発展するからだ。
銀座や赤坂の料亭で飲み食いし、そこを発展させる。発展するからまた楽しく飲み食いできる。素晴らしい永久機関だ。
地方議員も当然いるが、人口比で議員数は設定されているため東京の意向が反映されやすいことは明らかだ。
最近ではドローンが首相官邸に落ちて、有無を言わさず速攻規制したのは記憶に新しい。政治家が自分たちの利害に関わる法案はすぐ通すのは過去を見ればわかる。
映画シンゴジラにおいても、地方は切り捨てられると嘆くジャーナリストがいた。文字通り東京ファーストを地で行っているのだ。
経済
東京に本社を構える企業も多い。本社があるということは雇用も生まれ法人税を納付するため地元経済も潤う。
最低賃金は全国トップの958円だし(最低は沖縄などの737円)、平均年収は605万円でこれまた全国トップだ。
就活においても、説明会や面接は東京で行われることがほとんどだし地方在住の人の交通費は自腹を切って行かないといけない。
東京都は日本で一番裕福な自治体である。その証明として地方交付税を受け取っていない。金を国からもらう必要が無いので、国に縛られる必要も無い。
自治体が裕福なので、住民の福利厚生も手厚い。
例えば港区では中学卒業までの子供の医療費が0円だ。更に小学校の多くが人工芝になっている。
下は港区の公立小学校の給食。ワニ肉が給食で出るのだ。
給食 - 詳細表示 - 東京都 港区立 東町小学校 - Yahoo!ブログより
エンタメ
ありとあらゆるエンタメが東京中心だ。ライブ、舞台、博物館、展覧会、フェス、などなどありとあらゆるエンタメは東京で開かれる。地方では開かれないこともザラだ。
先述のマスコミと関連して、マスコミが報道する→客が来る→マスコミが報道するのブーストで集客にも優れている。
映画や漫画、ドラマも東京が舞台な場合がほとんどだし、自分の知っている土地が取り上げられると作品にのめり込みやすいだろう。
サブカルチャーに関しても、コミックマーケットは東京でしか開かれない。アニメが好きだったら、東京はリアルタイムでアニメを見れる。
原宿や渋谷は若者の文化発信地、秋葉原はサブカルチャーの発信地、先述のマスコミと関わりありとあらゆる文化が東京から発信される。
人間
東京は全国から人が集まってくる土地だ。面白い人、マイノリティ、なんでもござらい。他人にわざわざ干渉されることは少ないし、マイノリティも認められている。
渋谷は全国で初めて同性パートナーを認めた区だ。先進的な人権意識があるのだ。
また男女ともに最も優秀な人間は東京に集まる。
学力がいいなら東大に行くし、容姿がいいならモデルや芸能人をやるし、面白いなら芸人に、金があるなら港区にといったように、ありとあらゆるトップ層が東京に集まる。
母集団が大きいのでマイノリティの人も、自分に近い人を見つけられる可能性が大きくなる。
食事
東京は世界屈指のグルメ都市だ。もちろん、食材の新鮮度で勝負する店には一歩譲ることもあるだろうが、ミシュランで星を獲得した飲食店の数は226店と、2位であるパリの94店を大きく上回っている。
名物にうまいものなしという格言がある。本当にうまいものだったら東京進出してくるのだ。
インフラ
バス、電車、タクシーといった公共交通機関の発展が著しいことは周知の事実だ。それに加え各種新幹線や飛行機によって、東京からなら全国どこでも行きやすくなっている。 貧乏へ一直線の車を買う必要もない。
利便性
Amazonといったネット通販が発達して格差が解消されたかと思われたが、新たな格差を生み出しただけであった。
Amazonフレッシュという生鮮食品を届けるサービスは東京近郊でしか行われていないし、配送も当然都内のほうが早い。
徒歩圏内でコンビニ、ファミレス、ビデオ屋、カラオケ、スーパーなどありとあらゆる所にアクセスできる。
少し足を伸ばしてターミナル駅に行けば、全国で一番大きい書店や百貨店にも行けるのだ。
終わりに
日本もアメリカのように、政治(ワシントンDC)、経済(ニューヨーク)、エンタメ(ロサンゼルス)といった場所を分けるべきだと思うのだが、どうもそうはいかないらしい。
上京しようとしてる人がいたら参考にして欲しい。