勉強法総論を書いた後どの科目の勉強法を書こうか迷った結果、受験生にも社会人にも需要があり、なおかつ最も得意な科目の1つである英語の勉強方法について書こうという結論に達した。
↓まずは勉強総論の記事を読んで欲しい。
参考までに自分の学力を伝えると、河合塾の全統記述模試で偏差値75超、大学入学前に英検準1級取得、と言った所だ。
正直どの大学でも通用するだけの英語力をつけられたと思う。
今から書くのは受験勉強向けの英語だが、侮るなかれ。はっきりいって受験英語ができればTOEICや英検なんか軽々と受かる。
TOEIC900点以上狙っていたり、英検準1級狙っている社会人の方も是非読んでしい。
英語を得意にする3つの要素は以下のとおりである。
1文法単語→読解→リスニング英作文の順にやる
2音読をする
3机で勉強しない
1文法単語→読解→リスニング英作文の順にやる
まずはこの図を見て欲しい。
英語力はこのピラミッドのように決まる。すなわち文法と単語の土台があり、その上に読解を載せて、最後にエッセンスとしてリスニングと英作文がある。
そのため、まずは文法と単語を固めることが最優先になる。
文法
基礎ができてないと思う人はまず次の二冊をやろう。
安河内の新英語をはじめからていねいに 1入門編 (東進ブックス 名人の授業)
安河内の新英語をはじめからていねいに 2完成編 (東進ブックス 名人の授業)
「こんなの簡単すぎだよw」という人も、是非確認して欲しい。
ここの基礎の文法を完璧にしてるか否かで、その後の成績の伸びが大きく変わる。
英語の偏差値が50切る人は、くもんの中学英文法―中学1-3年 基礎から受験まで (スーパーステップ)をさらっと読んでおこう。
50を切るということはこのレベルがおろそかになっている可能性が高い。
文法はその後
をやるといい。センター試験の文法問題はこれだけで必要十分だし、発音アクセントまで完ぺきにできる優れものだ。
Next Stageは理三に合格した人も10周以上していた教材であり、他に浮気しない方がいい。
ロイヤル英文法やフォレストといった分厚い参考書は、問題が解けるようになるという観点では有効でないので無視して構わない。
単語
単語は文章で覚えるというのが鉄則だ。
よって、単語だけがズラーッと載っているいわゆる単語帳は全くおすすめしない。
頭に入りづらいし、そもそも英単語は文脈によって意味が変わるからだ。代わりにおすすめしたいのが
この三冊は受験初期から最後まで使える優れものだ。
はっきりいって、これらを音読してるだけで河合塾の偏差値65は軽くいく。
単語帳の部分は軽くスルーしながら、和訳と照らし合わせて音読しよう。
5周目以降に、単語帳で多義語の意味をチェックするといいかもしれない。
レベルが高すぎるという人は速読英単語 入門編からこなそう。CDも出ているので、併用して聞きまくろう。
どうしても単語帳を使いたいという場合は
DUO 3.0もいいかもしれない。560本の英文に英単語+英熟語を詰め込んだというとんでもなく優秀な単語帳だ。
長文ではないが、一文一文が印象に残りやすく非常に覚えやすい。
何度も言うが、単語だけズラズラ載っているシステム英単語やターゲットといった参考書は使うべきではない。
あれは、偏差値が75以上ある人が確認のために使う用途としてしか使えない。
読解
先述の速読英単語の音読によって、ある程度の読解はできるようになっているはずだがそれだけではフィーリングで読んでる感が否めない。
正確な読解力は英文和訳の際に差が出るので、読解力を向上させることが必要不可欠である。
自分の英語力の原点と言えるのが次の二冊である。
ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)
ビジュアル英文解釈 (Part2) (駿台レクチャーシリーズ)
正直いってとっつきにくいが、それでもこの本の土台があったから今の英語力があると自信を持って言える二冊だ。
この本をこなした後に、非常に難しいとされる英文読解の透視図をこなしてみたが、楽々できた。
それくらいビジュアル英文解釈は優秀だ。
速読英単語とビジュアル英文解釈とNext Stageを完璧にするだけで、河合塾偏差値70は切らなくなる。
どうしても気に入らなかったら、
あたりもいいかもしれない。
リスニング
リスニングは、普段から音読をしたりCDを聞いていれば特に対策する必要はない。
特にセンターやTOEICレベルであれば、少し問題演習をすれば聞けるようになっているはずだ。
逆に全く聞き取れないということになると音読や聞き込みが足りない。
逆に東大や英検のように非常に難しいレベルの問題が出る場合は
灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
キムタツの東大英語リスニングSUPER (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
をこなすといい。
英作文
正直言って、英作文は自分で考えるのではなく定型文を覚えるのが定石だ。
自分で考えると間違った表現を書きやすい。
中学生でも書けるような英文を書くのがコツで、得点を取りに行くというよりは、いかに減点されないかにかかっている。単数複数形、時制、仮定法など基礎的な文法を見直そう。
正直この一冊をこなすだけで、十分だと思う。英検準1級に合格したときも、この本+α程度の英作文力しかなかったが十分だった。
2音読をする
はっきり言って、英語なんて言語に過ぎない。
入試の英語問題が全部日本語訳されていたら、簡単な現代文としか思わないだろう。
言語を習得するには五感を用いることが重要だ。
その中でも音読は、様々な研究結果から非常に有益だということがわかっている。ありとあらゆる教材を音読しよう。
できればCDも聞いて、CDの直後に続けて音読するシャドウイングをするといいだろう。シャドウイングをすると、リスニング力が飛躍的に向上する。センター試験の本試でもリスニングは50点を取れた。
音読する教材は先述の教材をメインに、特に速読英単語は毎日でも音読しよう。毎日というのが大事で、毎日触れていないと英語の勘が鈍る。
毎日音読していくことで、音読スピードが徐々に上がっていき自然と黙読した際のスピードも上昇する。
3机で勉強しない
はっきり言って、英語の勉強なんて机でする必要はまったくない。
寝転びながらでもできるし、音読できる環境ならどこでもいいからだ。
それ故、予備校の講義や塾などの指導を受ける必要も一切ない。英作文に関しても、定型文を覚えるだけで十分に対応できる。
書く必要が無いので、読んで読んで読みまくろう。英語に関しては試験以外で鉛筆を握る必要はない。
まとめ
以上のことを守って勉強していけば、どの大学にも合格できるだけの十分な英語力がつくだろう。社会人の方もTOEICや英検で十二分な成績を取れるようになる。
英語は大学入学後も役に立ったと思える唯一の科目で、映画を字幕で見るときに細かいニュアンスを理解できたり、海外旅行に言ったときに英語でコミニュケーションを取れたりと非常に有用だ。
是非得意科目にして、英語を武器に戦ってもらいたい。