幸いなことに留年の網に引っかかることなく、医学部生活を送ってこれた。
最も進級が厳しい学部の1つである医学部の進級を乗り切ったノウハウを全て伝えたいと思う。
Twitterを見ていると、留年がステータスみたいな所があるが実際は全く違う。
医学生の場合は留年すると、マッチングで病院側から弾かれる可能性が著しく上昇するし、情弱留年の場合は多留コースになってしまうからだ。
下手したら退学コースもありうる。
メンタルに深刻な影響を与えるし、留年していいことは1つもない。
医学部以外の大学の場合でも留年は就活に深刻なダメージを与えるし、浪人留年数の合計が2年を超えると新卒扱いされないとの話もある。
挫折は時に必要だが、留年で挫折する必要は全く無いのだ。
既に大学生の人は関係ないが、実は大学選びが最も重要だ。
進級しやすい大学、しにくい大学というのは明らかに存在する。
生の情報をTwitterなどで確認しておこう。
さて、留年する原因は大きく分けて2つしかない。
・情報弱者
・勉強のやり方が間違っている
以下解説していく。
情報弱者
残念なことに大学の試験を受かるのはよく勉強した人ではない。情報を制したものだ。
確実に手に入れておかなければ入れない情報は以下の3つ
・過去問
・講師が出ると言った範囲
・留年する科目か否か
過去問
大学の教員は教師ではなく、あくまで研究者。よほど教育熱心でもない限り過去問を使いまわして問題を作る。
そのため、過去問の入手が再優先事項である。後述するが、過去問を教科書として講義を受講するのが一番コスパのいい勉強法だからだ。
最低5年分の過去問は確実にゲットしておこう。最近は学年でネット共有する大学も多いので、昔と比べると楽になった。
過去問だけでなく、その解説や模範解答がついてる資料を入手できれば勝ちだ。
講師が出ると言った範囲
問題製作者が誰かわからなかったセンター試験や二次試験とは異なり、大学の試験は講義している者がそのまま試験を作る。
そのため、出題する重要ポイントを口頭で言ってることが多い。
とはいえ長い講義中ずっと集中するのは大変なので、数人で協力して教員が出ると言ったところをまとめると効率がいいだろう。
留年する科目か否か
東大の時代錯誤社が、大鬼~大仏までの評価で教員を逆評定する冊子を出しているのは有名だが、多くの大学で留年する科目というのは決まっている。
教授次第でレポート救済してくれたり、下駄を履かせてくれたり、再々々試をしてくれる人まで様々だからだ。
ものすごいゲスいテクニックだが、留年者の落とした科目を把握しておこう。
昨年の再試験者の科目別の人数を把握していくのもいい。
落としてもセーフな科目とアウトな科目を見極めるのが非常に重要なのだ。
勉強のやり方が間違っている
勉強に関してはまず、この記事を頭に叩き込んで欲しい。
大学受験までは予備校が手取り足取りやってくれたけもしれないが、大学からは自分がやらなければならない。
市販の参考書をやっていれば受かった受験と異なり、大学の試験は教科書から勉強する人はまず落ちる。
早めに勉強法を確立しておこう。
勉強教材
勉強する教材の優先度は過去問>先輩ノート>レジュメ>>>>教科書だ。
標準○○学や、人体の正常機能とその構造といった分厚いゴリゴリの教科書を読み進めて行く人も見受けられるがコスパが悪すぎる。
そもそも大学受験と異なり、大学の定期試験は過去問と同じ問題がそのまま出ることが多々あるからだ。
記述式なら過去問の模範解答を暗記しておき、出された問題と無理やり結びつけることも可能だ。
ここらへんは英作文の試験で定型文を覚えておき無理やり結びつけるテクニックに似ている。
過去問の次に重要なのが先輩ノート。進級した人と同じことをやれば留年しないのだ。
先輩ノートはレジュメをまとめ直したものを使おう。教科書をまとめたノートはあまり役に立たないので注意。
おすすめの勉強法は、学期が始まる前にすべての過去問を印刷。
授業を聞きながら、過去問と同一の範囲の時に過去問に教員が言った予備知識を書き込む。試験前から予備知識を書いた過去問を読んで回しまくる。
これが医学部生活で学んだ最高にコスパのいい勉強法だ。
いかがだっただろうか。
浪人をしてよかったという人はいるが、留年してよかったという人は聞いたことがない。
この記事を読んだ人が留年しないことを祈っている。