こんにちは、めろん@医学生(@gatigatitv)です。
今回は医師国家試験の大学別の合格率をランキング化してみました。
といっても、今まで出されてきた合格率とは全く違います。
今回の合格率の特徴は、合格者数/出願者数で出したこと。
※通常は合格者/受験者で算出します
というのも、一部の大学は合格しなさそうな学生を6年次に留年させて国試を受験させずに見かけ上の合格率を上げるということを行っているからです。
中には出願すらさせない大学もあるとのことですが、そこは情報を把握しきれないため割愛しました。
数人で合格率が大きく変わるランキングに何の意味があるんだ!との声も聞こえてきそうですが、ランキングに信憑性を持たせるために2017~2013年分の5年分の統計を取りました。
ランキングは二通り出しており、
総数:国試浪人を含む全ての受験生
新卒:その年に卒業した受験生のみ
のランキングを出しました。
↓本当に入ったほうがいい医学部ランキングはこちら
www.himadr.com
結果
結果から貼ると以下の通りです。
大学別・真の医師国家試験合格率ランキング(総数)
大学別・真の医師国家試験合格率ランキング(新卒)
解説
初めに行っておくと合格率が低い大学に通っていたら自分も落ちる可能性が高いです。
東大合格者が出ていない高校から、東大進学するのは極めて困難ですがそれと同様に先輩は未来の自分の姿ということです。
逆もしかり。
受験生はこのランキングを見て志望校選びの参考にしてほしいし、合格率の低い大学の方は今から気を引き締めるのがいいかもしれません。
今回は総数と新卒の2つのランキングを出しましたが、新卒のランキングを解説してきます。
総数は国試浪人の多浪生などがいるため、情報にノイズが入るからです。
さて、ランキングを見る際に注目してほしいのは
95%以上と90%未満の大学です。
それ以外は、言い方は悪いですがどんぐりの背比べのようなもので、あまり差がないと思います。
合格率95%以上の大学
95%以上の大学は
・カリキュラムがいい
・学生の質がいい
のどちらかの要因を満たしていると考えられます。
例えば自治医科大学なんかはCBTを3年次に受験するなどのカリキュラムの前倒しが功を奏していると考えられますし、慶應義塾大学なんかはそもそも学生の質がいいと考えられます。(慶應の場合は卒試がないことも関連してると思いますが)
※CBT:全医学部4年生が受験する共通試験
私立御三家がトップスリーを占めたのは意外だと思った方が多いのではないでしょうか。
ちなみに新卒合格率トップ3を占めた順天堂、慶應、慈恵は共に独特のカリキュラムを行っています。
・順天堂は試験の過去問が大学側から公開されていたり、独自テキストを用いる
・慶應は卒業試験(卒試)がなく、ポリクリを11月まで行う
・慈恵医大は自主性を重んじて、出席が自由
合格率90%未満の大学
一方で合格率が低い大学は、
・大学の卒試が厳しい
・学習環境が整えられていない
などの要因が考えられます。
大学の勉強に時間を取られ、十分な国試対策の時間が使えないといった感じですね。
さらに国試合格率が悪い大学は、大学側がより締めつけを強化するため
大学が厳しくする→合格率が下がる→さらに大学が厳しくする
という悪循環に入りやすいです。
下位の大学は締め付けの弊害か、留年率も異常に高い場合が多いです。
ちなみに某大学は新卒合格率100%と謳っている時があったが、合格者/出願数で出してみると非常に悪かったです。
数字のトリックですね。
まとめ
合格率の高い大学は、学生の自主性に任せ自由度が高いことが言えそうです。
大学関係者の方は、これらを見習ってもっと学生を自由にしてみてはいかがでしょうか。
北風と太陽のように、一方的に締め付けてもうまくいかないものです。
↓ランキング制作前のツイート。我ながら的を得ていたと思います。
国試の合格率上げたいなら
— めろん@医学生 (@gatigatitv) 2017年5月9日
・自習環境整える(自習室等)
・出席をとらない
・試験評価一発勝負
・試験を国試に準拠したものにする
・卒試廃止
これだけで爆上がりするのに、真逆のことやってる医学部ばっかり