「2、3巻だけでいけるよ」「一ヶ月前からで大丈夫」「落ちない落ちない」
などと言った無責任(?)な意見が散見されるCBT。
生存者バイアスもあり一概に鵜呑みにしてはいけないと思います。
マッチングでもCBTの成績を提出する病院もあるとのことで、対策するに越したことはないです。
今回は定期試験を過去問暗記だけで乗り切ってきた、医学知識ほぼ0の自分が合格した方法についてお伝えしようと思います。
結論から言うと、特に試験勉強を過去問で乗り切ってきたような人はまず無理です。
↑※余裕でした。受験直後の不安定なメンタルで書いた文章です。
大学の循環器の試験が終わったあとに、「僧帽弁と三尖弁の違いがわからない」といっていた猛者も受かっていたので安心してください。
さて、結論から言うとQB1~3を2~3周解けば受かります。(余裕があれば4,5も1周程度しておくとよい)
大学の試験は全て過去問ゲーで通してきた医学知識0だった自分も余裕を持って受かったので、安心してください。
医学部での勉強法についてはこちら
勉強法
さて勉強法です。
基本的にはQBを進めていくことになるのですが、
解く巻の優先度としては
2,3>1>>>5>>4
となります。
クエスチョン・バンク CBT 2019 vol.1: プール問題 基礎編
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クエスチョン・バンク CBT 2019 vol.2: プール問題 臨床前編
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クエスチョン・バンク CBT 2019 vol.3: プール問題 臨床後編
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クエスチョン・バンク CBT 2019 vol.4: プール問題 連問編
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クエスチョン・バンク CBT 2019 vol.5: 最新復元問題
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多選択問題は配点が少ない上に、1~3をやれば十分解けるので個別の対策をする必要はないです。
4連問はクセがあってなれないと難しいですが、配点が少ないので最悪捨てても何とかなります。
1はコスパが悪いなどと言って軽視されがちですが、地味に出てくる上に公衆衛生などは知識を入れておかないと絶対に解けないのでやっておきましょう。
基礎医学はブロック1全てと2の半分、多選択肢でも出るので意外とあなどれません。
ちなみに5巻が重要という意見もありますが、大して重要とは思いませんでした。
1~3を復習したほうが実力がつくと思います。
基本的に90overを狙っている人でもない限りは病気がみえるといった教科書はいりません。教科書はCBTの範囲を逸脱した国試の範囲まで載っててオーバーワークです。
QBに書いてある知識や表だけで十分足ります。
また、勉強法の記事でも何度も言ってますがノートを作るのだけは絶対にやめましょう。
費用対効果が最悪です。
例えば潰瘍性大腸炎とクローン病の違いがどうしても覚えられないといった場合は、ノートにまとめるのではなく該当ページに付箋を貼ればいいだけです。
余計な労力を使うのはやめましょう。
紙であったら重要なところはマーカーを引く、オンラインであったら重要部分をコピーしてQBオンラインのノートに保存するといいです。
iPhoneやiPadだと、このコピー→保存の作業がめんどくさいのでパソコンで解きましょう。マウスで瞬時にできます。
試験直前にこの保存したノートを印刷すれば、労力をほとんどかけずに自分の弱点ノートを作ることができます。超オススメです。
また、iPadなどのタブレットで勉強する場合はスクショすればそれで終わります。
QBオンラインではまとめの表も画像ファイルとして保存できるので、苦手な問題は保存して見直しましょう。
よく成績優秀者がきれいなノートを作っていたりしますが、彼らは膨大な勉強時間を使っている上に日々の定期試験でもガチ勉してるから良好な成績を取っているだけです。
決してノート作り=効率のいい勉強法ではないので注意しましょう。
CBTはパソコンで受験する試験なので、漢字を書ける必要もないし大学受験と異なり書くという作業は一切必要ないです。
1~2週目はマーカーを引きつつ 、本で解いて、終わった章から随時QBオンラインで復習がてら解くというスタイルがおすすめです。
私見を述べると、オンラインより紙のほうが記憶に残りやすい気がします。
また、オンラインは紙と違って1問ずつしか見れないので全てオンラインで完結することはおすすめしません。直前の総復習がしづらいです。
※2020年度から紙版のQBを廃止し、QBオンラインのみの発売になるそうです。
先輩からもらうなり、メルカリで買うなりして紙版を手に入れておきましょう。紙のほうが学習効率が高いです。
1周目は解くというよりはマーカーを引き、解説を理解することに重点を置いて2周目以降に解くといいと思います。(定期試験を過去問ゲーで乗り切ってきた人はそもそも1周目解けないから時間の無駄)
4周目くらいには間違った問題だけをやるようにすると、勉強時間の短縮になります。
多くの人が4年にCBTを受けると思いますが、CBTは学年の最後に受験することになると思います。
それまでに、循環器や呼吸器といった各科目の大学の試験をやると思うので、それらの科目の試験と同じ範囲のQBを定期試験勉強と並行して解いていくといいです。
すると、CBTの試験前には2-3巻が2周程度終わっているはずなので、余裕を持って受けれます。
先輩のQBをもらってやるといった人も多いですが、できれば買ったほうがいいです。
なぜなら新品を使わないと、
QB模試を受験できない
QBオンラインを使えない
といった不都合が生じるからです。
最近値上がりしましたが必要経費と思って買いましょう。
教科書を全くといっていいほど買わない自分でも買いました。
QBオンラインは通学時間や、空き時間にポチポチやりましょう。
4-5は紙で解く必要はないですが、オンラインで最低1周はやっておくべきです。(特に順次連問)
ちなみに、CBT対策の映像授業はマジでいらないです。
あれを見るくらいなら、QBオンラインの映像授業(Q-assist)を見たほうがいいです。
模試
模試を受けるのは必須です。
恥をかきたくないという心理が働くので追い込みになるし、弱点分野もわかり、自分の学年での立ち位置を知ることもできます。
受験者数、問題の質ともに一番本物のCBTに近かったのがQB模試でした。
受験者数、問題のレベルが順にQB>MEC>TECOMだったので
模試を受験する際は
TECOM→MEC→QBの順に受けるといいと思います。
それぞれ10日前、7日前、5日前くらいに受けるといいです。
あまり早すぎると成績が悪くて萎える&追い込みにならないし、遅すぎると弱点補強する時間がなくなります。
注意してほしいのは、どの模試も結果が出るのが最短で翌日なので本試験の前日や前々日に受けるのはやめましょう。(TECOMは2~3日かかった)
模試受験後は必ず復習しましょう。めんどくさい人は正答率50%以上で、自分が間違えた問題だけでいいので復習しましょう。
自分の場合は順番に模試での正答率が上がっていって、本試験はQB模試の正答率+10%くらいの成績で合格しました。
TecomとMECの模試は5000円程度かかるので、受けなくてもいいですが最悪でもQB模試だけは受けましょう。
本番
はっきりいって本番はクソ難しいです。
周囲も全然手応えがないと言ってたし、学年で一回も再試にかかったことのないような人も本試後にCBTの勉強を開始してました。(蓋を開ければ落ちる人はほとんどいなかったですが)
特に多選択問題は難しく、このブロックだけは途中退室する人が全然いなかったのを覚えています。
QBの本から全く同じ問題は1~2割程度しか出ません。
ちなみに5巻からはほとんど出なかったです。(そのため5巻の優先順位を下げてる)
体感の点数より1割上がると言われていますが、普通に2~3割くらいは上がります。
解いてる時は鬱になりますが、結果は予想以上にいいので落ち込まないようにしましょう。(生存者バイアス)
90%overを目指したい人
今まではただ受かるだけの勉強法を言ってきましたが、90%超えを目指すような人もいると思うので点数の積み上げについてです。
CBTは大学受験の数学などと違って、知識量が物を言います。
つまり、問題数をこなしたもの勝ちということです。
そのため、QBの1~5が終わった後はガンガン問題数をこなすのが一番点数が上がるコツだと思います。
そのために有用なのが過去年度のQB5巻です。
QBの5巻は前年の過去問を再現したものなので、毎年中身が違います。
よって、メルカリなどで前年度、前々年度の5巻を入手してガンガン解いていくといいと思います。
あとは病気がみえるを通読して基本的な知識ベースを上げれば完璧です。
やることない人はコアカリを買って、ひたすら解きましょう。
さらに時間が余ってしょうがないという人はQBオンラインで無料で見れる講義(Q-Assist)を見るといいです。
後日記事にしようと思っていますが、Q-Assistは無料とは思えないクオリティで非常にわかりやすいです。
medu4は0からの人にはきついですが、Q-Assistは文字通り0からでもすんなり理解できます。
苦手分野だけでも見ておくと非常にいいです。
先述の通りCBT対策講義はマジでいらないです。
まとめ
QBが発売されたら(3月)すぐに買ってオンラインを登録
↓
定期試験と並行して同分野のQBを本で進める。(スキマ時間にQBオンラインをポチポチ)
↓
CBT本試験10日前くらいから模試を受験し、自分の立ち位置と弱点を見つける。
↓
試験5日前くらいにQBオンラインのノートを印刷し、弱い部分の最終確認。間違えた問題を解く。間違えた問題の総復習
注意点
・ノートは作らない
・CBT対策の映像授業はいらない
・ QBの巻の優先度を確認する
CBT以降は大学の定期試験と違って、くだらない情報戦やマウントを気にすることなくQBを解いてたら受かります。がんばってください。
ちなみにIRT360以上(得点率65%以上)だと、医師国家試験の合格率が96.2%とのことです。