度々ツイートでも言及してるが、人間を始めとしたすべての生物は遺伝子を後世に残すためだけに存在している。
いわゆる「生物は遺伝子の乗り物に過ぎない」という理論だ。
後世に遺伝子を残す唯一の方法は自分の子供を作るということである。自分の子供を作る方法は男女によって異なり、ここで男女の恋愛観などの差が生まれる。
男
男の場合、最も効率よく遺伝子を後世に残す方法は大量の女とセ○クスすることである。
男は年中セ○クスすることが可能であり、常に相手を妊娠させることができる。その為多くの男は女の質にはこだわらない。誰とでもセ○クスができるのが男なのだ。
女は男の浮気を嘆くが、嘆く必要はない。本能で浮気をしているだけであり、相手に好きという感情を抱いてるわけではないからだ。
賢者タイム(射精後一定時間は性欲が0になること)も、本能の一部と言える。
目的を果たしているので、それ以上余計な性欲や快感は必要なく、同じ女に発情しないようになっているのだ。
セ○クス後に男が冷たくなったり眠ったりするのはこの作用による。
男が女を選ぶ基準は主に顔と若さだが、これも非常に合理的で出産が若いほどダウン症等の障害が減るということを本能で知ってるのではないか。
詳しくはこの記事を参照されたい。
女
女の場合、男とは異なり効率よく遺伝子を後世に残す方法は存在しない。
妊娠できる時期は限られているし、一人ずつしか子供を産めないからだ。その上、女の場合は一旦妊娠すると約10ヶ月無力となる。
そのため、女は男を厳選することで対応する。男の恋は名前をつけて保存、女の恋は上書き保存と言われるが、女は一人の男の子供しか産めないのでよりよい男が出現したら上書きしていくのが合理的なのである。
女は男にGood Gene(よい遺伝子)かGood Dad(よい父親)を求める。Good Geneとはイケメンやその他のオスとして優秀な遺伝子を持つ男のこと。Good Dadとは子育てを協力してくれるような優しい男のことだ。
しかし、Good Geneを持つ男は得てしてモテる。浮気性であり、子育てに協力してくれるとは限らない。その為結婚相手には適さない場合が多い。
つまり女の最も効率的な繁殖方法はGood Geneの遺伝子をもらってGood Dadに育てさせるという父親からすると最悪の方法である。
「ヤるまでは男が必死で、ヤった後は女が必死になる」と言われるが、これも繁殖効率を考えれば当然である。
男からしたらセックス=遺伝子のばら撒きが終了しており、目的は達成している一方で、女は自分を守って貰う必要があるのでGood Dadとして男を束縛する必要があるのだ。
メスが優秀なオスの遺伝子をどのように判別しているかは動物によって様々である。
ライオンのようにオス同士の争いによって勝者を優秀とするものもあれば、孔雀のように羽を広げた際の羽の目玉模様の多さなどで優秀さをアピールするものもある。
人間の場合、孔雀の羽根に当たるのが顔である。イケメンな顔とされるのは実は平均的な顔とされるらしく、平均的=遺伝的に疾患を持ってないと本能で判断していると考えられる。
しかし顔がよくても、必ずしも優秀とは限らない。特に人間社会のような複雑なシステムでは金や権力、地位などで生存しやすくなる場合がある。
それを判断するのは、「他の女にモテているか」という点である。この点で判断しているため男芸人はモテて、女芸人がモテないのだ。(男は顔と若さのみで判断するため)
バンドマンや芸能人がファンを食うことがあっても、女優やアイドルがファンとヤラないのはおそらく異性の「格」を重視しているからだろう。
男とは異なり、女は異性を厳選するので格下とみなした男は興味を示さないのである。
また女が重視すると言われる「清潔感」というのは要するに、何らかの病気持ちでないかを判断してるということである。
遺伝子をばら撒ける男と異なり、女は一人ずつしか繁殖できないため病気の男の遺伝子を出産すると子孫が繁栄する可能性が低くなる。その為、清潔感を重視する。
女は嗅覚が男より発達している。思春期になると父親の匂いが不快になるのは近親相姦を防止する生物的なプログラムが働いてるという説がある。
女が男の匂いを重要視するのはこのプログラムによるものなのである。
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このように男のゴールは女と性交すること、女のゴールは男と性交して子育てを完了すること。
この生物的な違いによって恋愛観、セックス観が男女では大きく異なるのである。
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